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103

所属会社
company
JR東日本/JR西日本/JR九州
JR-EAST/-WEST/-KYUSHU
種別
type
一般形電車(近距離)
EMU/commuter
使用区域 京阪神各線/山陽地区/
播但線/加古川線/筑肥線
電源方式 DC1500V
制御方式 抵抗制御
ドア数
在籍総数 741両
最高速度 100km/h

40N103系(高運転台)桜島線特別塗装編成 02/0816 桜島にて 今は亡き常磐線103系(高運転台) 04/08/12 天王台〜取手間にて 今は亡き常磐線103系(低運転台) 06/07/20 天王台にて

-概要-
 旧国鉄の一般形電車。
 101系の改良版の一般形電車。国鉄を代表する、そして国鉄最大の車両数を誇った系列である。初の新性能電車となった101系は全車電動車であったが、この103系では、コスト削減や変電所容量などの問題などから、中間に付随車をを組み込んだ6M4Tの構成となったのが最大の特徴である。

 その製造は実に21年間にわたり、その総数は3,447両にまで及んだ。製造期間があまりにも長いため、製造時期にさまざまな設計変更が行われているほか、派生バリエーションも多岐に渡っている。

 初期に登場したグループは、101系と同じく低運転台構造を採用していた。約10年の間、この形態の製造が続けられたが、視認性の向上や踏切事故対策のために高運転台形に移行した。運転台の下にステンレスの飾り帯が配されたこのグループは、さらに10年間にわたり製造され、103系の象徴ともいえる「顔」となった。

 地下鉄線乗り入れ用に製造されたグループも存在し、営団千代田線用の1000番台、営団東西線用の301系の増備車である1200番台、福岡市交空港線用の1500番台の3種に大別される。地下乗り入れに対応するため、前面には貫通扉を装備しているのが最大の特徴である。なお、東西線用の301系も、アルミ車体ではあるが広義の103系グループに入る。

 1000番台と1200番台は車体構造はほぼ同一であり、1200番台車の常磐緩行線への転属や1000番台車の東西線系統への転属も行われている。1000番台車は、地下鉄の乗り入れ前、及び地下鉄からの撤退後の二度に渡って、常磐快速線でも運用されていた。これら両グループとも、後継となる車両の登場により全車が廃車となっている。
 1500番台車は103系の後継である201系の登場後に製造されたグループであり、本系列中唯一JR九州に在籍している。201系以降の車両のため、本来はチョッパ制御の203系と同等の車両となるべきところであったが、国鉄の財政事情から、抵抗制御を採用した。このため、103系に分類されているが、車体構造は201系、前面は105系と同等のものを採用している。

 また、新製された上記のグループのほか、101系からの編入組、旧型国電72/73系の更新車なども存在していた。このほか、105系に改造転用されたものも存在し、いまだ多数残存している。

 世界でも類を見ないほどの大量増備が行われたものの、初期のグループは製造から40年、最末期のものでも20年が経過している。このため、内装の陳腐化、車体や機器類の老朽化が進みJR各社での淘汰や更新工事が進んでいる。

 特にJR東日本では、車内のリニューアルが行われていたが、後継である209系E231系の大量投入により、急激に数を減らし、ついに06年の3月を最後に全滅した、と思われたが仙石線の工事に対応するため1編成4連が奇跡の復活を遂げた。ただしこれも09年10月に引退し、40年以上の歴史を誇った103系が東日本エリアから姿を消した。廃車された車両のうち武蔵野線で使用されていた16両は、インドネシアに譲渡されている。

 逆に西日本においては、大規模な更新工事が行わた。特に代表的な40N体質改善車では、前面窓の一枚化、屋上ベンチレータの全撤去、戸袋窓の閉鎖、側窓の大型化、張り上げ屋根化など、後継の207系に準じた外装/内装に改造された。折りしもこの時期には、同社の40N・113系や東日本の485系3000番台、200系リニューアル車といった国鉄車の大規模体質改善車が登場している。

 この更新工事は後に簡略化された「30N」となり、さらに広がっていくかに思えたが、207系の後継である321系の大量投入が始まり、西日本においても多数の廃車が出るようになった。とはいえ、いまだ全滅するには程遠く、当分の間は残存するものと思われる。なお、西日本では321系の投入以前より、広島、岡山地区への転属もなされており、活躍の場は国鉄時代より広がっている。

 JR九州においても、後継の303系が登場したものの、完全な淘汰は行われておらず、かつ車齢も浅いことからこちらも当分は残存するようだ。

 また、上記三社のほかにJR東海も中央線用に70両を所有していたが、313系をはじめとする後継車に淘汰されている。

-大別-
基本番台【低運転台】
最初に量産されたグループ。製造初年から約10年に渡って増備された。
オリジナル「クモハ」はこのグループのみに存在する。
基本番台【高運転台】
後期型量産車。運転台窓の下にステンレスの飾り帯を配した非常にバランスの取れたデザインを採用している。非貫通ではあるが、下記の地下乗り入れ車と同じくA-A基準に準拠した車体を持っている。
1000/1200番台
営団地下鉄乗り入れ用に登場したグループ。地下鉄乗り入れに伴い、8M2Tという強力な編成を組み、A-A基準により前面に貫通扉を装備している。すでに全滅。
1500番台
筑肥線に新製投入されたグループ。201系の車体と105系の前面を持つ。
3500番台【西】
播但線の電化開業用に改造されたグループ。2連を組む。トイレ設置。
3550番台
加古川線の電化開業用に改造されたグループ。上記3500番台【西】とは異なり、前面に貫通扉を装備し、灯具類は1500番台と同じく下部に設置されている。トイレ設置。

-編成-
 ・8連
 ・6連
 ・4連
 ・3連
 ・2連
Tc-M’-M-T-T-M’-M-Tc
Tc-M’-M-M’-M-Tc
Tc-M’-M-Tc
Tc-M’-Mc
Mc’-Mc

-運用-
 ・仙石線

 ・紀勢線(紀伊田辺〜和歌山間)
 ・阪和線
 ・和田岬線
 ・大阪環状線/桜島線(JRゆめ咲線)


 岡山地区
  ・山陽本線(和気〜三原間)  ・宇野線
  ・伯備線(岡山〜備中高梁間)
  ・福塩線(福山〜府中間)
  ・赤穂線(東岡山〜播州赤穂間)
 広島地区
  ・山陽本線(海田市〜岩国)  ・呉線  ・可部線

 関西本線系統
  ・大和路線  ・奈良線  ・和歌山線(王寺〜高田)
  ・桜井線 

 筑肥線系統
  ・筑肥線(唐津〜姪浜間) 
  ・唐津線(唐津〜西唐津間)
  ・乗り入れ先:福岡市交通局空港線

-所属-
 ・仙台車両センター宮城野派出所(仙セン)
 ・日根野電車区(大ヒネ)
 ・森之宮電車区(大モリ)
 ・奈良電車区(大ナラ)
 ・網干総合車両所明石品質管理センター(神ホシ)
 ・網干総合車両所(神ホシ)
 ・加古川鉄道部(神カコ)
 ・日根野電車区(大ヒネ)
 ・岡山電車区電車センター(岡オカ)
 ・広島運転所(広ヒロ)
 ・唐津鉄道事業部唐津運輸センター(北カラ)

-外装-
 ・普通鋼/全塗装

-カラーバリエーション-
スカイブルー:青22号
阪和線系統・播但線
和田岬線・岡山地区
オレンジ:朱色1号
大阪環状線系統
ウグイス:黄緑6号
関西本線系統
 
特別塗装:桜島線
USJカラー
加古川線 特別塗装:加古川線
目のある電車
特別塗装:加古川線 播但線 瀬戸内色
 
筑肥線 筑肥線・新色 復活・仙石線

-製造-
 ・川崎重工業  ・東急車輛製造  ・日本車輌製造   

-関連リンク-
形式集
 ・101系  ・301系  ・113系  ・115系  ・201系  ・203系  ・205系 
 ・207系  ・209系  ・E231系  ・321系
外部
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-模型(Nゲージ)-
KATO
 ・高運車基本5色  ・低運/京阪神緩行線  ・低運/大阪環状線
TOMIX
 ・高運車基本5色
MICROACE
 ・常磐快速線仕様  ・鶴見線仕様3連  ・武蔵野線仕様 
 ・1000番台/千代田線仕様 ・1200番台/東西線仕様  ・1000/1200番台/常磐快速線仕様 
 ・40N体質改善車(オレンジ/低運)  ・40N体質改善車(オレンジ/高運) 
 ・40N体質改善車(スカイブルー/高運) 30N体質改善車/岡山色
 ・3500番台/播但線(トイレ無し)  ・3550番台/加古川線”タイプ” 
 ・3550番台/加古川線特別塗装車:目のある電車
GREENMAX
 ・3500番台/播但線(トイレ有り)  ・40N体質改善車【関西3色/高運/低運 (塗装済みキット)】
 ・30N体質改善車【関西3色/低運 (塗装済みキット)】

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