JR東日本の一般形電車。
ローカル転用された急行形を置き換え、仙台地区における輸送力を改善することを目的に製造された。車体構造は211系を基本とし、台車のみ旧型車の廃車回生品を使用している。編成の基本は2両であるが、最大で8両まで連結が可能。トイレはクハ718形に設置されている。701系との連結はできないものの、E721系とは救援時の連結が可能となっている。
もっとも特徴的であるのが、車内のシート配置である。セミクロスシートではあるのだが、クロスシート部が扉間の中間部に向いているという、特異な配置となっている。この配置形状は、「集団見合型」と称されている。
バリエーションは、初期に投入された基本番台と、山形新幹線開業時に登場した5000番台の二種が存在。
基本番台は前述のとおり仙台地区で運用されており、東北線、仙山線でその姿を見ることが出来る。一方、5000番台は改軌された路線を走行するため、JRグループ初の標準軌の一般形車両となった。当然、台車は新製されたものを履いている。
07年には、仙台地区における三代目の標準車両となったE721系の大量投入を受けて、従来仙山線で運用されていた一部の車両が磐越西線の455系置き換えのために転出している。この際に455系に引き続いて、同線区で運行されていた「あかべぇ」編成も誕生することとなった。455系に比べれば大人しいデザインではあるが、帯色が黒となったためその印象が大きく変化している。
後に登場した701系に標準車の座を譲ったため、総数は108両のみとなった。 |
|