JR東日本の一般形電車。
初の交直両用4扉電車。209系からの派生車種であるため、基本的はエクステリアデザインは同一である。インバーター装置はシーメンス社製を使用しており、発車、停車時には京急の2100系と同じく独特の音階を奏でる。ラッシュ時には、常磐線の線路設備を生かして15両編成での運転を実施するために、同線の103系と同じく、基本10両に加え付属の5両編成が在籍している。
当初の運転区間は、交直流車であるものの上野〜土浦のみ。実質的な快速電車の土浦延長となったが、4編成60両のみで生産が打ち切られている。打ち切られた理由は諸説あるが、搭載する機器が非常に高価だったために、コスト面で破綻したとの見方が有力である。現在、全車が勝田電車区に所属している。
06年3月に発表されたプレスリリースにおいて、常磐中電の全列車にグリーン車が組み込まれることが明らかにされており、事実上の中電上野口E531系統一が確定となった。しかし、窓開改造は他の209系列と同様に実施されており、本系列は常磐線上野口からの運用を離れた後、トイレ設置等の改造を受けて水戸線及び常磐線友部以北での運用に就いている。この転用の際には、一部編成の主制御機器の更新も行われており、独特の音階インバータ音を聞く機会は格段に少なくなった。 |
|