JR四国の一般形電車。
老朽化した111系を置き換えるべく投入された系列。単行運用も可能な7000系とは異なり、3連固定編成を組む。うち、電動車は高松方の先頭車で、対する制御車側に7100を増結することも可能となっている。
7000系では裾絞りのない車体に独自の前面を持ったオリジナリティあふれる車両であったが、本系列はそれとは逆にコストダウンを念頭においたコンセプトをもって製造された。そのため、自社他社を問わずの他系列との共用部分が非常に多い。
特に車体系はその最たる例で、構体や前面FRPパネルは211系に準じたものであることは一見して判別できる。加えて、内装配置や窓配置は同時期に登場していた311系を基本としている。
制御機器は自社の特急車である8000系と共用で、効率向上のためにパンタグラフを二基搭載している。さらに、運転席スペースを拡大した関係から直後のドアのみ片開きとなった。
コストダウンを目的に共用部品を多くしたその結果として、独特の形態を持った車両が生まれたということは、なんとも不思議な話である。
当初2編成が導入されたが、資金面等で問題が発生したために111系置き換えの任はJR東日本から購入、改造した113系があたることとなった。ゆえに、本系列は現在でも四国の電車中もっとも少数派である。 |
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