JR東日本の一般形電車。
ローカル転用された急行形165系を置き換え、北関東地区における輸送力を改善することを目的に製造された。つまり、719系の直流版ともいえるキャラクターを持った車両である(ただし、製造初年はこちらのほうが一年早い)。しかし、本系列が719系をはじめとする「新形式車両」と最も異なるのが、車体構造が105系0番台をベースとしている点だ。すなわち、JR東日本における最後の鋼製一般形電車なのである。
機器類はコスト削減のため、大半を165系の廃車回生品を用いている。そして最も特徴的なのが、全編成が、技術維持工場を目的に自社工場で生産されている点である。この中には、後の新津製作所となる新津工場も含まれており、その意味では209系の始祖とも言える。
北関東地域のみに投入され、宇都宮地区の基本番台と高崎地区の100番台の二種が存在する。
基本番台は主に日光線で運用され、全車が霜取パンタや砂撒き装置を装備している。これに対し、100番台は耐雪ブレーキや碓氷峠通過対策が採用され、高崎以北で運用されている。
前述のとおり機器類が165系のものであり、また鋼製、抵抗制御であることから、今後の動向が注目される。 |
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