E233系と対を成す、JR東日本の次世代通勤電車。
通勤車では初の試験車となったE993系「ACトレイン」のデータを踏まえ、量産先行車が登場した。ACトレインの量産仕様であるため、当然ながらJR各社の営業車輌としては初の連接構造を採用している。
前面はE231系500番台とACトレインを足して二で割ったような顔立ちで、FRP部分が分厚くなっており、ぼてっとした印象を受ける。
連接構造をとっているため、車体長は通常より短くなっていて、20M車10両分に相当する7+7の14両で1編成を形成している。ただし、7号車と8号車の連結部分は通常の台車となっていおり、連結器で繋がれている。この部分に運転台はないため、分割して運用することはできない。
07年3月18日のダイヤ改正に伴い、京葉線の東京〜蘇我間で限定的に運用を開始した。JR初の連接一般車の営業運転であり、多くのファンが詰め掛けたが、三営業日運転した後、突如運用から離れてしまった。
多数の憶測が流れる中、川重製の7連が兵庫へ返却回送されることが決定。何らかの改修が加えられたものと思われるが、詳細は不明である。後にこの7連は幕張に帰還している。
このように試作車であるためか多くの問題を抱えているようで、10年初頭でも未だに試運転が続けられており今後の動向は不明である。 |
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