JR九州の一般形電車。
福岡都市圏における輸送改善を目的に投入された系列。
JR九州が民営化後初めて導入した独自設計の車両だが、他のJR各社の第一世代車両と同じく、転換クロスシート採用のハイクオリティ車両となっている。211系から続く軽量ステンレス構造を採用している点は221系以外の同一世代車と同様で、制御装置はサイリスタ位相制御を採用している。
同一世代のステンレス車とは異なり、先頭部分は普通鋼を使用。相鉄8000系に似た独特のマスクは、この後にJR九州が水戸岡デザインにシフトしたことから、JRグループ全体でみても特異なデザインとなった。
89年から93年にかけて製造され、92年までに製造された基本番台と、92年から93年にかけて製造されたマイナーチェンジ車の100/200番台が存在する。うち、100/200番台はドア付近の座席が固定式に変更されている。
一部の編成は、4両すべてがラッピングされた広告列車となっており、それが本系列の特徴のひとつとなっていた。しかし、緑色の帯が特徴的であった三井グリーンランド編成が契約期限が切れたことにより一般色に戻されたために、現在はスペースワールド色が1編成のみとなっている。
この5年間の間に112両が製造されたが、94年以降はVVVFインバータ装置を搭載し、より短い3連で運用ができる813系にその座を渡すことになり、本系列自体マイナーな存在となってしまっている。
02年に踏切事故に遭い、1編成を喪失。これにより総数は108両となった。 |
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