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221

所属会社
company
JR西日本
JRWEST
種別
type
一般形電車(中距離)
EMU/commuter
使用区域 京阪神地区
電源方式 DC1500V
制御方式 界磁添加励磁制御
ドア数
在籍総数 ---両
最高速度 120km/h

-概要-
 JR西日本の一般形電車

 アーバンネットワークの根幹を成す、東海道/山陽線のサービス向上を目的に製造された系列。実質的な117系の後継車両である。

 JR西日本が民営化後初めて導入した独自設計の車両だが、他のJR各社の第一世代車両同様、近畿車輛の提案した3扉転換クロスシート車、すなわち近鉄5200系の影響を色濃く受けているのが特徴。営業開始後は、新快速で運用されていた117系を置き換え、同列車の120km/h化を実現した。
 つまり、転換クロスシートを装備し、高速度での巡航が可能な本系列は、後に223系へと引き継がれる一般車のハイクオリティ思想の根幹をなす存在と位置づけることができる。

 その設計思想のうちもっとも目立つのがが、高さ1mに及ぶ側面窓である。これを扉間に連続的に配置することによって、従来車では考えられないほどの明るい車内空間を創出することが可能となった。とはいえ、その対価も大きかったようで、側面窓拡大による強度低下を考慮して、この世代の車両としては珍しくステンレスではなく普通鋼を使用している。

 また、エクステリアデザインはマリンライナーに使用されていたクロ213をベースとしたもので、大型ガラスを使用したその前面は、近郊電車のイメージを大きく塗り替えるものとなった。
 その反面、機器類は205-1000系をベースとしたオーソドックスなものでまとめられている。この辺りは前述の他社第一世代車とも共通するポイントでもある。

 当初より新快速に集中投入されていたが、その他の線区への投入も考慮されたため、ユニットモーターで構成される221形と1M車が含まれる220形の二種が製造されている。

 画期的なアコモデーションを持った車輌となったが、それ故に大半の線区においては現在でも快速等の優等列車でのみ運用されている。そのため、製造時から現在まで、網干総合車輌所と奈良電車区にのみ配置されているのが特徴である。

 そもそもの投入目的であった新快速は、前述のように本系列の投入により120km/h化が完了したが、後に後継である223系1000番台が登場し次第に活躍の場を減らしていくことになる。130km/h運転が可能な223系の性能の前には、前世代の221系では対応できるはずもなく、その廉価版である2000番台の登場によってその流れはさらに加速し、2000年には定期運用から外れている。

 現在では、東海道線系の普通電車、福知山線、大和路線、阪和線の快速運用に就いており、所属区が2ヶ所である割には運用範囲は広い。

 今後は網干区への223系追加投入により、同区の221系は嵯峨野線への転属が予想されている。08年02月に、その第一陣と思われる編成が嵯峨野線で運用を開始した。

-大別-
221形
 ユニットモーター車で構成されるグループ。
220形
 1M車で構成されるグループ。

-編成-
 ・8連
 ・6連
 ・4連

 ・2連
Mc-M’-T-M-T’-M-T’-Tc
Mc-M’-T-M-T’-Tc
Mc-M’-T-Tc
Mc’-T’-M-Tc’
Mc’-Tc

-運用-
 東海道山陽本線系統
  ・東海道本線(大垣〜神戸)
  ・山陽本線(神戸〜上郡)
  ・草津線  ・湖西線  ・赤穂線
 
 ・福知山線(尼崎〜篠山口)
 奈良電車区所属車
  ・大阪環状線  ・関西本線
  ・和歌山線   ・桜井線
  ・奈良線  ・阪和線
  ・紀勢本線(和歌山〜紀伊田辺)

 嵯峨野線(京都所所属編成)

-所属-
 ・網干総合車両所(神ホシ)
 ・奈良電車区(大ナラ)
 ・京都総合運転所(京キト)

-外装-
 ・普通鋼/全塗装

-カラーバリエーション-
標準色
 

-製造-
 ・川崎重工業   ・近畿車輛   ・日立製作所   ・JR西日本鷹取工場   ・JR西日本後藤工場

-関連リンク-
形式集
 ・117系  ・205系  ・211系  ・223系  
外部
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-模型(Nゲージ)-
KATO