JR西日本の一般形電車。
北陸本線/湖西線の敦賀直流化にあわせて登場した、JR西日本初の交直流一般形電車である。10両が投入され、同地区で運用されていた419系の一部が廃車となっている。
125系同様のローカル輸送向け電車ではあるが、幹線である北陸本線のみで運用されるためか2連を組む。車体構造は321系同様のレーザー溶接構体に、併結を考慮して223-5000系と同等の前面を組み合わせたもの。強化型のスカートと相まって、非常にいかつい印象を与えている。
対して、制御系統は683系のものを基本としており、形式上1M車ではあるが2両でユニットを組む。そのうち、電動車には直流用機器のみを、制御車には交直流機器とパンタグラフを装備している。これによって、直流電車との部品の共用化と整備効率の向上を実現が可能となった。
交直流ローカル区間近代化の切り札とも呼べる車両ではあるものの、125系同様すべての車両が直流化時の地元負担金によって製造されている。そのために、負担した地元自治体、この場合滋賀県及び福井県以外での運用に就くことはできない。
しかし、北陸地区において運用されている国鉄車両は老朽化が進行しているため、代替となりえる車両が本系列以外に存在しない以上、今後増備される可能性もある。 |
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