JR四国の一般形電車
アコモデーションが陳腐化し、かつ塩害によって老朽化が進んだ213系マリンライナーを置き換えるべく投入された系列。従来、マリンライナーはJR西日本の管轄であったが、今回より四国側も車両を保有することとなった。そこで、223系2000番台をベースとして二社が共同開発したのが本系列である。
基本的に一般車両のスペック等は223系2000番台に準じており、西日本が保有するグループは223系の5000番台に区分されている。ただし、車体構成は強度の問題で通常工法に戻っており、前面デザインも2000番台を基本としてはいるものの、増解結を日常的に行うために前面貫通路部分が平面的な構成となった。
加えて本系列最大の特徴であるのが、213系時代に引き続きマリンライナーにはグリーン車が連結されることとなったが、その専用車両の5100形である。これは、乗車人員を増やすために二階建てとなり、かつ223系に二階建て車両がないことから、当時増備中であったJR東日本のE217系グリーン車の構体をベースに製造された。外観上は、かつて常磐線で運行されていたクハ415-1901に近い。ただし、グリーン扱いとなるのは二階席と運転席直後の平屋部分のみ、一階席と後方平屋部分は普通車指定席扱いとなる。
先頭デザインはどの車両にも似ない独特のデザインで、運転席後方からの展望も考慮した大型ガラスを採用している。
現在6本が在籍しており、いまのところ増備の計画はない。しかし、7月期より223系5000番台に2000番台のサハが組み込まれて暫定6連化が行われていることから、今後西日本編成と四国編成のどちらかに増備がなされる可能性は高い。 |
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